- 家族信託(民事信託)
- 任意後見
- 生前贈与
現所有者が認知症を発症しても、財産管理などで困らないようにする手法としては、
①あらかじめ後見人を決め公正証書で契約しておく「任意後見契約」
②家族信託(民事信託とも言われています)
があります。
どちらの方法がマッチしているのかは、財産内容やボリューム、相続人の状況などにより異なり、その判断には豊富な知見が要求されます。
他方、相続人の1人が認知症になった場合でも遺産分けで困らないようにしておく方法には
①遺言
②遺言代用の内容を盛り込んだ家族信託
③生前贈与
がありますが、どの方法がベストなのかはご相談を承わって個別でご提案しています。
家族信託と任意後見契約の違いを相続・税務の視点から確認しましょう
家族信託と任意後見契約は、どちらも将来の認知症などに備えて財産管理を行うための制度ですが、目的や対応できる範囲は異なります。
家族信託は、不動産や預貯金などの財産を家族に託し、管理・処分・承継までを見据えて設計できる制度です。一方、任意後見契約は、令和8年6月24日公布された改正は若干の影響は受けますが、引き続き有効な方法で、判断能力が低下した後に、本人の生活や療養、財産を守るための制度です。
相続対策として検討する際は、財産の内容、家族関係、将来の不動産売却や相続税申告への影響まで踏まえて、どちらの制度が適しているかを確認しておくことが大切です。
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●成年後見制度に不安を感じている方へ 家族信託との違いと、制度選択の考え方をご紹介
認知症対策として家族信託・任意後見契約を検討したいケース
認知症などにより判断能力が低下すると、預貯金の引き出しや不動産の売却・賃貸契約などが進めにくくなり、生活費・医療費・介護費の支払いにも影響が出ることがあります。
家族信託を活用すれば、元気なうちに信頼できる家族へ財産を特定して管理を託し、将来の資産凍結や契約手続きの停滞に備えることができます。一方で、本人の生活支援や身上保護まで含めて備える場合は、任意後見契約との併用も検討が必要です。相続税申告や遺産分割の場面で困らないよう、財産内容・家族関係・将来の承継先まで整理したうえで、早めに対策を考えておきましょう。
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●家族信託(民事信託)での手続きとは 家族信託に必要な書類や費用、注意点についても解説
家族信託だけでは対応しにくいことと任意後見契約が必要になるケース
家族信託は、不動産や預貯金などの財産を特定して家族に託し、将来の管理・処分・承継までを見据えて備えられる制度です。一方で、医療や介護サービスの契約、施設入所の手続きなど、本人の生活や療養に関する支援までは家族信託だけで対応しにくい場合があります。又、任意後見契約は全ての財産を対象にできるメリットもあります。
財産管理は家族信託で備えつつ、本人の生活面や身上保護については任意後見契約を組み合わせて検討することが大切です。相続税申告や遺産分割の場面で手続きが滞らないよう、財産内容だけでなく、将来の介護・生活支援、家族関係まで含めて対策を考えておきましょう。
不動産をお持ちの方が家族信託を検討する際の税務上の注意点
不動産をお持ちの方が家族信託を検討する場合、認知症などによる判断能力の低下後も、不動産の管理・修繕・売却・賃貸契約を円滑に進められるよう備えておくことが大切です。特に賃貸物件や収益不動産をお持ちの場合、財産管理の方法だけでなく、誰が受託者となり、将来誰に承継させるのかまで整理しておく必要があります。
不動産を信託する際は信託登記や登録免許税などの費用が発生するほか、契約内容によっては贈与税・所得税・相続税に影響する場合があります。相続税申告や遺産分割で思わぬ問題が生じないよう、家族信託は税務上の注意点も確認しながら設計しましょう。
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●家族信託(民事信託)を相続対策・生前対策への活用方法
家族信託・任意後見契約と遺言書を組み合わせて相続対策を進める考え方
家族信託・任意後見契約・遺言書は、それぞれ役割が異なるため、組み合わせて検討することで相続対策を進めやすくなります。
家族信託は、認知症などで判断能力が低下した後も不動産や預貯金の管理・処分を継続しやすくするための対策で、信託対象にした財産について遺言代用的な内容にすることも可能ですが、借入がある財産や上場株式・投資信託の運用には不向きと言えます。任意後見契約は、本人の生活・療養・介護の為に手続きまで含めて備える制度で、本人の為にはならない贈与などは盛り込めません。一方、遺言書は、相続発生後に誰へ財産を承継させるのかに特化して、明確にするために活用します。
相続税申告や遺産分割で問題が生じないよう、財産管理・身上保護・財産承継を分けて整理し、必要に応じて複数の制度を組み合わせて設計することも可能です。
家族信託・任意後見契約にかかる費用と専門家に相談するメリット
家族信託・任意後見契約を検討する際は、契約書の作成費用や公正証書作成費用、信託登記にかかる費用だけでなく、将来の相続税申告や不動産承継への影響も確認しておくことが大切です。
特に不動産や賃貸物件をお持ちの場合、信託の内容によって管理・売却・承継のしやすさが変わるほか、登録免許税や所得税、相続税との関係を整理しておく必要があります。また、任意後見契約は本人の生活や療養に関する支援まで含めて備えられる一方、制度の開始時期や手続き、令和8年(2026年)6月24日に公布された改正にも注意が必要です。費用の安さだけで判断せず、税理士などの専門家と連携しながら、財産内容や家族関係に合った対策を進めましょう。
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●家族信託(民事信託)を相続対策・生前対策への活用方法
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